日本各地で流行警報が発令されている手足口病。
どんな病気?かかってしまったらどうしたらいい?
原因や対策、注意したいポイントなど詳しく解説します!
手足口病とは?
手足口病はその名の通り、手や足、口の中に小さな水疱ができる感染症で、6~8月の夏の間に保育園や幼稚園で流行する三大夏風邪の1つです(手足口病の他に、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱=プール熱があります)。
原因はエンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどのウイルスで、感染力が非常に高く、流行する型は年によって異なります。
手足口病は1950年代後半に世界で確認されて、日本では1967年頃から存在が明らかになりました。
数年に一度のペースで大流行が起こり、2019年には過去最大級の流行、直近だと2年前の2024年にも警報が発令され、秋まで続く長期間の流行がありました。
2026年も関東や西日本を中心に警報発令基準を超える患者数となっています。
きちんと対策していきましょう。
主な症状
発熱
感染から3〜5日後に微熱〜38℃前後の発熱がみられます。
39℃以上の高熱になることもあれば、ほとんど熱がないこともあります。
多くは1〜2日程度で解熱します。
発疹
熱と同時か解熱した頃、手のひらや足の裏、口の中を中心に数mmの水ぶくれのような発疹ができます。
とくに口の中の発疹は破れて口内炎になりやすく、強い痛みがあるため食べたり飲んだりすることを嫌がることもあります。
また、手足の先だけでなく、肩から肘、膝、お尻やお股にも発疹ができることもあります。
発疹自体の痛みは少ないですが、刺激でチクチクしたり潰れてしみたりすると強い痛みを感じます。
発疹の多くは3〜7日で消えていきます。発疹がかさぶたになることもありません。
食欲不振、脱水症状
口の中の発疹が潰れてびらんができてしまうと激しい痛みがでるため飲んだり食べたりすることを嫌がります。
結果として脱水症状を引き起こすことがあるため、食事や水分が摂れているかよく観察しておく必要があります。
食事や水分を摂るのが難しい場合は病院を受診しましょう。
下痢、嘔吐、頭痛
一時的に下痢や嘔吐、頭痛などが出ることもありますが、特別な治療は要さないことが多いため症状の観察をしましょう。
爪が剥がれる
稀ですが、手足口病に感染して数週間から数か月後に手足の爪が自然に剥がれてしまうことがあります。
これは爪の根元部分に影響が出るためですが、とくに治療を要することはないため、自然に回復するのを待ちましょう。
無菌性髄膜炎、小脳失調症、脳炎、心筋炎など
ウイルスの種類によっては非常に稀ですが重篤な合併症を起こすことがあります。
高熱が何日も続く、激しい嘔吐を繰り返す、激しい頭痛、ぐったりして意識が低下しているときは大きな合併症を起こしているおそれがあるので急いで受診をしましょう。
手足口病の特徴
流行する時期
例年6月〜8月に流行し、7月下旬に流行のピークを迎えます。
近年は春から流行り始め、秋や冬になっても感染者がちらほらいる状況なので1年を通しいつかかってもおかしくない感染症です。
潜伏期間
手足口病の潜伏期間は3日~5日程度ですが、潜伏期間であってものどの分泌物やうんちからウイルスを排出しているため他人にうつしてしまう可能性があります。
実際に発疹が出ている間の感染力が一番高いのですが、症状が落ち着いたあともしばらくの間ウイルスの排出は続くため注意が必要です。
感染経路
① 飛沫感染
→咳やくしゃみ、会話により口から飛び散るしぶきを浴びてウイルスを吸い込んで感染する
② 接触感染
→発疹(水ぶくれ)にもウイルスが含まれているので、潰れた液体に直接触れたり、液体がついたタオルやおもちゃを触ったり舐めたりして感染する
何度もかかる
手足口病は何度もかかる可能性があります。
ウイルスの型が違うときはワンシーズンに複数回かかることも…。
検査
検査キットはないため、特徴的な発疹や周囲の流行状況で診断されます。
治療
特定の治療方法はないため基本的には経過観察と困りごとに応じて症状を和らげる対処療法を行います。
とくに、口の中の痛みによる食欲不振があると脱水を起こすことがあるため痛み止めのお薬が出されたりします。
発疹が痛い・かゆい場合は保湿クリームなどを塗って、できるだけ掻きむしらないように気をつけましょう。
爪を短く切っておくのも◎
万が一、発疹が潰れてしまったときは清潔なガーゼで覆うなどして別の感染を防ぐことが大切です。
感染対策
非常に感染力が強いので感染対策を徹底しましょう。
基本は手洗い・うがい!
手足口病のウイルスはアルコール消毒が効きにくいとされています。石鹸を使って丁寧に手洗いをしましょう。
また、家族のなかで手足口病にかかってしまった人がいる場合は、できるだけ接触を減らしたり、タオルやおもちゃの共有を避けるようにしましょう。
急いで受診したほうがいいとき
水分が摂れずにぐったりしているときは点滴が必要かもしれません。
高熱や嘔吐、頭痛があるときは重篤な合併症を起こしている可能性もあるので早めに受診しましょう。
その他に気になることがあるときはかかりつけのクリニックに相談したり、#8000(小児救急電話相談)に電話して相談してみましょう。
いつから登園・登校できるの?
手足口病は出席停止期間が定められていません。
しかし発疹があるうちは他のお友だちにうつしてしまう可能性もあるため、できる限り欠席することを推奨します。
全てかさぶたになるまで1週間ほどかかってしまうので、保育園・幼稚園や小学校に相談してみたり、どうしてものときは病児・病後児保育を活用してみるのもいいかもしれません。
食べやすいものはある?
口の中に痛みがあるときは、しみないものを選んで食べるようにしましょう。
熱いもの・辛いもの・酸っぱいもの・しょっぱいもの・固いものは控えて、プリンやゼリー、薄味のうどんやスープなど喉ごしのいいものは食べやすいです。
アイスクリームは少量でもカロリーが摂れるので、食欲がわかないときもおすすめ。
(痛みが気にならないときは食べたいものを食べてOK)
大人も感染するの?
大人も感染します。
残念なことに子どもより重症化しやすい、ともいわれています。
子どもの看病をしたり、子どもと関わることの多いお仕事に就いている方はとくに注意!
ヘルパンギーナとの違いは?
夏風邪のひとつ、ヘルパンギーナも手足口病と近い仲間のウイルスが原因になりますが、ヘルパンギーナの水疱は喉だけにできます。
発疹のできる場所をよく観察しましょう。
まとめ
子どもも大人もかかると厄介な手足口病、今年の流行も長期間が見込まれるので気を抜かずしっかり手洗いして予防しましょう!
暑い夏を楽しく過ごせますように!

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