こいのぼりを飾る由来や意味から処分の仕方まで

About the origin of carp streamers and how to dispose of them.

端午の節句のお飾りといったら、こいのぼり!
このこいのぼりにはどんな意味や願いが込められているでしょうか?
誰が買う?いつ飾る?などお祝いをするために知っておきたいこともあわせてまとめました。

こいのぼりの由来と意味

江戸時代の武家が家紋を染めたのぼりや吹き流しを玄関先に飾っていたのを庶民が真似して、威勢のいい鯉の絵を描いたのぼりを飾り始めました。
それが徐々に立体化していき、現代のこいのぼりの形になりました。
なぜ鯉かというと、鯉は生命力の強さや立身出世の象徴です。
また中国の龍門という急流の滝を登り切った魚は竜となって天へ昇るという“登竜門”の言い伝えがありますが、この滝を登り切れたのは鯉だけだったとか。

他にも、こいのぼりを飾ることで“我が家に後継ぎの男の子が生まれました”と地域へお披露目の意味も込められていました。
現代でも熊本県をはじめとする九州地方などでは家紋や子どもの名前が記された名前のぼりを掲げる風習がありますね。

こいのぼりはいつ飾るの?

飾り始める明確な時期は決まっていませんが、春分の日を過ぎた3月の下旬頃から4月にかけて飾ることが多いです。
こいのぼりが元気に泳げるようないいお天気の日を選ぶとよいでしょう。
縁起がよい日として大安や友引の日を選ぶこともあるようです。
(2025年のこどもの日も大安です!めでたい!)

こいのぼりはいつ片付けるの?

片付ける日も明確に決まっていません。
5月5日を過ぎ、梅雨がくる前までには片付けましょう。
こちらもお天気がよい日を選びましょうね。

こいのぼりは誰が買うもの?

こいのぼりや五月人形はかつては母方の実家が贈るものという風習がありましたが、現代はパパ、ママが用意することが多くなってきました。
それぞれの地域の風習や飾る場所の都合、庭やベランダの有無など事情はさまざまなので、パパ、ママ、それぞれのじーじ、ばーばともよく相談しましょう。

こいのぼりは何歳まで飾るの?

こいのぼりを飾る年齢に決まりはありません。
七五三や小中学校への入学、成人のタイミングなどを区切りにすることが多いようです。

こいのぼりはおさがりを使ってもいいの?

いろいろな意見がありますが、こいのぼりの由来を考えるとおさがりは“アリ”だと言えるでしょう。
なぜならこいのぼりは“この家に男の子が生まれたぞ!”とか“大きくて強い男の子になるぞ!”という目印でもあったから。
家族が増えたことを祝って、子どもが生まれるたびに1匹ずつ鯉を増やして飾っていくこともありますもんね。

こいのぼりってどうやって処分するの?

お住まいの地域のルールにならって可燃ごみなどとして処分できます。
ポールなど長いものの処分の仕方はきちんと調べましょうね。

丁寧な処分の仕方としては
① こいのぼりを綺麗に整える
② 塩とお酒をまく
③ 綺麗なな布や包装紙などに包む
④ 感謝の気持ちを伝える
とよいでしょう。

まだ綺麗だから処分するのは心苦しい、たくさんの思い出が詰まっているから処分する覚悟ができない…というときは、こいのぼりを寄付することもできます。
寄付されたこいのぼりは地域のイベントなどで再び飾ってもらって大空を泳ぐことができ、たくさんの人を笑顔にすることができるでしょう。
お住まいの地域で窓口が異なってくるので、気になるパパ、ママは調べてみてくださいね。

まとめ

爽やかな青空にこいのぼりが泳いでいる風景を見かけるとほっこりした気持ちになり、初夏の訪れを感じますよね。
こいのぼりのように元気でたくましい男の子に育ちますように!
いろいろな由来や意味がありましたが、どれも男の子の誕生と成長を喜んだものばかり。
ぜひ今年の5月5日も子どもと一緒に楽しい1日を過ごしてくださいね。

こいのぼりは外飾りですが、内飾りの五月人形も忘れてはいけません。
五月人形にはどんな由来や意味があるのかは別の記事でまとめているので興味があればぜひ読んでみてくださいね。

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