育児用粉ミルク(粉ミルク)を作るとき、とくに急いでいるときや夜中の眠たい時間などはどうしてわざわざ熱いお湯で粉を溶かさなくてはいけないのか疑問に思ったことはありませんか?
最初から人肌で調乳したら泣いているこどもを待たせずにすぐミルクをあげられていいのに…。
熱湯でミルクを作らなくてはいけない、きちんとしたワケがありました。
粉ミルクには細菌がいる?!
粉ミルクの中には極少量ではあるものの、細菌が潜んでいることがあります。代表的な細菌は「サカザキ菌」です。粉ミルクの製造環境に存在していますが、人や動物の腸管内や野菜・果物からも検出されることがあります。
感染した場合には壊死性腸炎や敗血症、重篤な場合には髄膜炎を引き起こす可能性があるので乳幼児は注意が必要なんです。
他にも下痢や発熱などの食中毒を起こす「サルモネラ菌」が潜んでいることもあります。これは製造環境から混入することはほぼなく、粉ミルクを開封した後の調乳の過程で手指や計量スプーンから混入してしまいます。
サカザキ菌もサルモネラ菌も乾燥した粉ミルクの中で増殖はしませんが生存はできてしまいます。
そのため粉ミルクを作るときに殺菌のために70℃以上の熱湯で溶かさなくてはいけません!
安全にミルクを作りましょう!
70℃以上の熱湯は熱くてやけどをしてしまいます。
こどもにあげるときにはしっかり人肌に冷ましてからにしましょうね。
熱いミルクを流水で冷やしたり、少なめの熱湯で溶かした後に湯冷ましで人肌まで冷ます方法がありますよ。
またミルクを作るパパやママもやけどに注意です。
当たり前ですがミルクを作る前には手を洗ったり、計量スプーンを清潔に保ちましょう。(ついついミルク缶の中に計量スプーンを入れっぱなしにしてしまいますよね…。)
お腹が空いていると思ってたくさんミルクを作ったのに、あまり飲んでくれずに残してしまうこともあります。もったいない気持ちも分かりますが、作ってから2時間以上経ってしまったミルクは破棄しましょう。
液体ミルクも活用しよう!
長時間のお出かけのときに熱湯を持ち歩けなかったり、災害時などで清潔な熱湯が用意できないことも想定されます。そんなときは液体ミルクも賢く活用していきましょう!
最近は地震や大雨などの自然災害も多くなっているので、大人の非常グッズと一緒に液体ミルクも何本か常備しておくと安心ですね。
まとめ
まさか粉ミルクに細菌がいるなんて驚きましたよね?でも70℃以上のお湯でミルクを作れば大丈夫!
安全に作った粉ミルクをたくさん飲んでもらって、大きく成長してもらいましょう!
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