歯磨きのイヤイヤと格闘しているパパ、ママは多いと思います。
「毎日のことなのにどうして〜?!」「虫歯になったらもっと大変なのに…」と思いながら、なんとか仕上げ磨きをしているのではないでしょうか?
子どもが歯磨きを嫌がる理由、どうしたら楽しく仕上げ磨きをさせてくれるかをまとめてみました!
今日から実践できることがたくさんあるはず!
いつから歯磨きを始めたらいいの?
赤ちゃんがご機嫌ににこーっと笑ったときに、白い小さな歯がチラリと見えると我が子の成長を感じて嬉しくなることでしょう。
…さて、いつから歯磨きはしたらいいの?
赤ちゃんが歯磨きデビューするタイミングとして、下の前歯が生え始める6か月頃が目安といわれています。
ですが歯が生え始める前から“歯磨きの練習”で準備するのがおすすめです!
よだれが多くなってきたり、おもちゃや指などを歯茎で噛んでいたりと「もうすぐ歯が生えそうかな?」というときが歯磨きの練習を始めるチャンスです。
まずは清潔にした指で赤ちゃんの口の周りや歯茎にそっと触れてみましょう。
赤ちゃんがご機嫌なら、ぬるま湯で濡らしたガーゼを人差し指に巻きつけて口の中を優しく拭いてあげるのもよいでしょう。
赤ちゃんは大人に比べて唾液が多いので自浄作用が高く、ガーゼで拭うだけでも十分です。
歌をうたったり、赤ちゃんとおしゃべりしながら楽しい雰囲気で口の周りに触れられることに少しずつ慣れてもらいましょう。
どうして歯磨きを嫌がるの?
そもそもどうして歯磨きを嫌がるのかを考えてみましょう。何がそんなに嫌なのかしら?
お口を触られるのがイヤ!
子どもにとって歯磨きはミルクや食べ物ではない異物が口の中に入ってくる信じられない体験。
とくに歯茎や舌などに歯ブラシが当たると刺激を感じやすく、イヤ!と拒否反応を示してしまいます。
歯磨き以外の時間にパパ、ママから口や口の周りに触れてもらって、少しずつ慣れてもらいましょう。
ずっとお口を開けているのは苦しいからイヤ!
ずっと大きな口を開けっぱなしにするのは顎も疲れるし、慣れないもの。
また鼻詰まりで息ができなかったり、口の中に唾液が溜まってしまって苦しいと感じている子どもも。
歯磨きの途中で口を閉じる休憩タイムを挟んだり、溜まった唾液をごくんとする時間をとってあげることで集中力が続きます。
感覚過敏があって刺激が不愉快だからイヤ!
優しく触っているだけなのに強い痛みを感じたり、思いっきり引っ張られたように感じたりしてしまう子どももいます。
発達の特性があって、触覚や味覚などの感覚刺激にどうしても耐えられなくてイヤ!となってしまうのです。
無理に頑張って「イヤだった」「痛かった」というネガティブな経験を積み重ねる前に、子どもを専門に診てくれる歯医者さんや地域の発達支援施設に相談して、一緒に進めていくのもよいでしょう。
遊んでいる途中だったからイヤ!
遊んでいる途中で急に歯磨きに誘われてしまうと、子どもの気持ちの切り替えができておらずイヤ!となってしまいます。
タイミングを見て、遊びが一段落して落ち着いた頃に歯磨きの声をかけてみましょう。
パパ、ママが怖いからイヤ!
歯磨きしなさーい!!と迫ってしまうと、子どもは怖いと感じてイヤになってしまいます。
とくにじっくり歯磨きをしたい夜の時間はパパ、ママも1日の疲れで優しくなれないこともありますよね。
暴れる子どもを押さえつけたり無理に歯磨きしてしまうと「歯磨きは怖いもの」と思い込んでしまい、どんどん歯磨き嫌いになってしまいます。
歯磨きイヤイヤされちゃっても、パパ、ママ、ぐっと飲み込んで!ちょっとだけ優しくね!
イヤイヤ期なのでなんでもイヤ!
ああ…もうこればっかりは対策が難しい…。
ですが、イヤイヤ期も子どもの成長。
自我が芽生え、なんでも自分のことは自分でしたいからパパ、ママのお手伝いなんていらない!!と思っている子も、何かイヤな理由があるのに上手く言葉で伝えられない子も、行動や感情のコントロールがまだ難しい段階の子も…。
無理にバトルせずに、ご機嫌そうなタイミングでお誘いし直してみましょう。
歯磨き、ポイントは3つ!
子どもがどうして歯磨きが「イヤ!」なのか、少しは気持ちが想像できましたか?
嫌な気持ちには寄り添いつつ、この3つのポイントにしぼってチャレンジしましょう。
① 習慣づけ
大人にとっては当たり前のことですが、子どもにとっては今までやってこなかった新しい体験。
まずは“ごはんを食べたら歯を磨く”という流れが当たり前になることを目指しましょう。
② 毎日同じ流れで繰り返す
「ごちそうさま!」をしたらぬいぐるみを連れてきて、まずは歯磨きをしてあげて…など、同じ流れを繰り返すといつの間にか子ども自ら歯磨きの一連の動作ができるようになります。
ルーティンを作ることで、途中でおもちゃで遊び始めてしまい切り上げるタイミングを失い機嫌が悪くなり…など「イヤ!」に繋がる流れになりにくくなります。
③ 無理にがんばらずに諦めも肝心
パパもママも忙しくて疲れていて、ぶっちゃけ毎日イヤイヤに付き合っていられないのも本音。
もう、今日くらい、歯磨きいいかー!!
ごはんを食べた後にお茶やお水を飲んでくれたら、今日はもうよしとしましょう…。
そんな日もあります。また明日、気を取り直してチャレンジ!
楽しく仕上げ磨きをするための作戦
さて、それでも仕上げ磨きはできるだけしたいものです。
楽しく取り組めるように、いくつかの作戦をまとめてみました。
歌をうたう作戦
楽しい雰囲気で歯を仕上げ磨きをすることで子どもの抵抗感をなくすことができます。
おかあさんといっしょでも定番の♪はみがきじょうずかなを歌ったり、子どもたちから大人気インフルエンサーのしなこちゃんも♪歯ラ歯ラという曲で踊りながら歯磨きの大切さを教えてくれます。
音楽が流れている間は歯を磨くお約束にすると、終わりまでの見通しがたつのもGOOD!
鏡を見る作戦
手鏡を持って、どんなことをしているのかなー?と観察してもらいながら仕上げ磨きを進めましょう。
そのときにパパ、ママは実況中継をお忘れなく!
「前の歯を磨くよ〜」「奥の歯にお肉が詰まってるから綺麗にするよ〜」など、いずれは子ども自身で歯を磨くことになるので、どんなことに気をつけているのかを教えてあげましょう。
食べたものを振り返る作戦
意外と子どもから人気なのが、食べたものを振り返りながら歯を磨くこと!
子どもの笑いがとれます。
仕上げ磨きをしながら「ごはんバイバ〜イ」「にんじんバイバ〜イ」「お魚バイバ〜イ」と1つずつ別れを告げていきましょう。
子どもも「バイバ〜イ」と手を振ったり、「ヨーグルトも食べたよ」と教えてくれたり。
この食べたものを振り返る作戦は、もう少し丁寧に磨きたい…!!というときに「あ!こんなところにまだお魚がいた!!」と仕上げ磨きの時間を延長しやすいのも嬉しいところ。
歯磨き屋さん作戦
子どもは◯◯屋さんごっこが大好き。
パパ、ママが「いらっしゃいませ〜!歯磨き屋さんですよ〜!」と開店宣言をすると、子どもはお客さんとして仕上げ磨きをされに来てくれます。
“歯医者さん”ではないのが上手くいくコツ。
「お客さん、今日はおやつにクッキーを食べましたか?歯にたくさん詰まっていて虫歯になったら困るので綺麗にしておきますね〜!」とお店屋さんになりきって仕上げ磨きをしていきましょう。
「まいどありー!またごはんを食べた後に来てくださいね〜!」と次の来店タイミングも伝えておくことで見通しがたちますね。
お口はどこかな?!作戦
お口をんーーーっと結んでしまい、開けてくれない子どももいます。
そんなときは「お口はどこかなー?ここかなー?」などと言いながら鼻の頭やほっぺたに歯ブラシを軽く当てていきましょう。
「あれー?違うな?どこだろうなー?」と試しているうちに「ここ!!」と口を開けてくれたり、笑って歯を見せてくれたタイミングで「見つけた〜!!」と磨いていきましょう。
慣れるまではすぐに口を閉じてしまうかもしれませんが、まずは短時間でも歯磨きができればOK!
お歌や歯磨き屋さん作戦との合わせ技で、楽しいに楽しいを重ねていきましょう。
まとめ
歯磨き=楽しいことということが子どもに伝われば、イヤイヤせずに歯を磨くことができるようになります。
パパ、ママはテンションあげあげで声かけし続けるのは疲れてしまうと思いますが、始めが肝心です。
もちろん最初から歯磨きを嫌がらない子どももいますが、どんな反応をするかは個人差が大きいもの。
子どもに合わせた作戦で楽しく進めていきましょう。
「うちはこんな作戦が効果バツグンでした!」という戦法がある方は、ぜひコメントで教えてくださいね!
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