子育ての今と昔を比べた本シリーズも早くも第4弾です。
今回はお風呂あがりの保湿について。
お風呂あがりの可愛い“ツルテカ赤ちゃん”が誕生した歴史を振り返りながら最新の令和の子育てを知っていきましょう。
“昔”はお風呂あがりといえばベビーパウダーだった
かつてはお風呂あがりはベビーパウダーをはたいて乾燥させるのが主流でした。
この流れは江戸時代あたりからあるもので、当時は米粉や葛粉、天花粉といったお粉をはたいて汗疹対策をしていました。
1906年に国産で初のベビーパウダー“シッカロール”が発売されて「お風呂あがりにはシッカロール」という習慣が生まれました。
そのため、この記事をお読みになっている現役パパ、ママも子どもの頃に一度はシッカロールをはたかれていたと思います。
しかし、その後にタルク(天然の鉱石を砕いた粉末)のパウダーを赤ちゃんが吸い込んで肺障害や死亡例が発生したり、パウダーが汗や皮脂と混じり毛穴や汗腺を塞いで汗疹や皮膚炎を悪化させるリスクが高まるなど安全面が見直されることに。
研究が進み、皮膚が乾燥してバリア機能が低下すると刺激物やアレルゲンが侵入しやすくなるため、皮膚が本来もつ力の外から異物が入るのを防ぐ+中の水分が逃げるのを防ぐことが大切だとわかりました。
乾燥から保湿へ
同時にアトピー性皮膚炎の研究も進み、皮膚のバリア機能が低下しているときは保湿剤を使ったスキンケアが重要だといわれるようになりました。
そして、2014年に国立成育医療研究センターが「新生児期から保湿剤を塗ることでアトピー性皮膚炎を減らせるのではないか?」という研究を行い、世界で初めてアレルギー疾患の発症予防法を発見しました。
この研究では生まれてから保湿剤を毎日塗った赤ちゃんは、塗らなかった赤ちゃんに比べてアトピー性皮膚炎・湿疹の発症が約32%少なかったということがわかりました。
このような科学的な裏づけもあり、赤ちゃんは乾燥→保湿が主流に。
つまり、この10数年の間で汗疹にならないようにサラサラに乾燥させる子育てから、乾燥を防いで皮膚が本来もつバリア機能を守る子育てに変わっていったということになります。
まとめ
昔の育児が間違っていたのではなく、その時代にはその時代の考え方があり、研究が進んだことで新しくよりよい方法が見つかり変化しているのです。
おちゃ先生は今でも夏になるとシッカロールのあのやさしい香りを思い出しますが、同じ気持ちの方はいるのでしょうか?
塗ってはいけない粉ではないので、使用するときは清潔にしたお肌に薄くはたき、ジュクジュクしていない健康なお肌を保つ程度に留めましょう。
※ベビーパウダーは治療薬ではなく予防目的で使用しましょう

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