ご出産おめでとうございます!
赤ちゃんとの生活は慣れないことの連続でパパもママも手探りの毎日でしょう。
授乳やおむつ替えは少しずつできるようになってきたけど、赤ちゃんと何をして遊んだらいいの…?
今回は新生児の赤ちゃんとどんな遊びをして楽しむといいかをまとめました。
赤ちゃんのペースを第一優先に!ママもしっかり休みましょう
新生児期のお世話は3時間ごとの授乳や頻繁なおむつ替えなど意外と忙しいもの。
慣れるまでは1つずつに時間がかかるので遊ぶ時間の確保は難しい…。
そして生まれたばかりの赤ちゃんは1日16〜20時間は睡眠時間のため、実際ほとんど遊ぶ時間はとれないのが現実なことも。
まずは赤ちゃんのペースに合わせることが1番大切なので無理に起こして遊んだり、ずっと寝てばかりいることに不安になる必要はありません。
赤ちゃんが外の世界にゆっくり慣れていかれるように、のんびり寝顔でも見つめておきましょう。
身体を休めたいのはママも同じ。
数時間おきのお世話があるのでまとまった睡眠時間はとれないかもしれませんが、産後2週間くらいまでは家事も遊びもほどほどに、パパ、じーじ、ばーばの力も借りつつ身体の回復に努めましょうね。
赤ちゃんとの遊びの基本は発達に合わせること
赤ちゃんが起きているタイミングがあれば短時間から遊びを取り入れていきましょう。
おさえておきたい4つの発達のポイントをまとめました。
赤ちゃんの聴力
赤ちゃんの聴力はママのおなかの中にいるときから発達しているので、生まれて間もない新生児でもよく聞こえていると言われています。
大きな音に手足をビクッとさせたり、寝ていても物音でぱっちり起きるのは聞こえた音に反応しているから。
とくにママの声はよく聞いていたからか認識していますが、誰が話しかけても反応がないのはまだ反応する機能が未発達なだけ。
運動機能が発達してくるとどんどん音に対する反応もみられるようになるため、新生児のうちからたくさん話しかけることは先の発達においても重要です。
赤ちゃんの視力
一方で赤ちゃんの視力は未発達のまま生まれてくるので、最初のうちの視力は0.02ほど、距離にして20〜30cm先がぼんやりとしか見えていません。
色の認識もまだ難しいので目の前にパパ、ママがいてもなんとなく動く影のように映っているといわれています。
しかし生後1週間くらいになってくると目の前の動いているものを認識できるようになるので、赤ちゃんと関わるときはできるだけ顔を近づけてあげるとよいでしょう。
赤ちゃんの反射
赤ちゃんには生まれつき備わっている“原始反射”という赤ちゃんの意思とは関係ない無意識な反応があります。
この反射の動きで遊んでみるのも今しかできない遊び方。
それぞれの反射は消失の時期も異なりますが、生まれて間もなくから遊べる反射は“把握反射”といって赤ちゃんの手のひらに触れるとぎゅっと握ってくれる動きです。
小さなおててに優しく触れてにぎにぎして遊んでみるとよいでしょう。思ったより強い力に驚くと思います。
赤ちゃんの表現
赤ちゃんの表現方法は泣くことだけ。
快・不快の感情も最初のうちはほとんどが不快の表出の泣くばかりで、パパ、ママがどんなにあやしても楽しくて笑うことはできません。
これも表現する機能が未発達なだけで、パパ、ママの優しい気持ちや大切にされている思いは赤ちゃんなりに感じとっているので笑わない=つまらないわけではないことを知っておきましょう。
たまに赤ちゃんがにやっと笑うのは“新生児微笑”という反射的な反応です。
寝ているときやウトウトしているレム睡眠中に多く見られるので、カメラを構えてシャッターチャンスを狙うのも今だけの思い出になりますよ。
おすすめの遊び
赤ちゃんとこんな遊びをしてみましょう。
歌をうたう、絵本の読み聞かせ
聞き馴染みのあるパパ、ママの声で歌をうたってもらったり、お話を聞かせてもらうと赤ちゃんは安心します。
もちろんまだ絵本の内容は理解できませんが、穏やかな時間に赤ちゃんも、パパもママもほっと落ち着き、抱っこのゆらゆらと合わせてウトウト心地よい時が流れてやがて眠りにつくでしょう。
単調なメロディの童謡や妊娠中に聴いていた音楽、やさしい音色のオルゴールなどもおすすめです。
抱っこで部屋の中を散歩
赤ちゃんと外に散歩に出るのは1か月検診が済んでからがおすすめですが、家の中を散歩するのは新生児期から楽しめます。
明るすぎる窓辺は赤ちゃんもまぶしいので、リビングや薄暗い廊下などまろやかな明るさの変化を体験しながら視力の発達を促進させましょう。
ラトル(がらがら)
振ると音のなるラトル(がらがら)は赤ちゃんの定番おもちゃです。
自分で振ることはできませんが、持ち手が細いものであれば把握反射により握ることもできます。
赤ちゃんの顔の近くで振って鳴らして、視覚や聴覚にはたらきかけましょう。
布製のものはマイルドな音がして心地よいです。
メリー
巷ではプーメリーなるプーさんのベッドメリーが爆発的な人気を博していますが、どんなキャラクターでも大丈夫。
明るくてはっきりした色味のもののほうが見つけやすいため赤ちゃんには好まれるため、プーメリーのティガーが好きな赤ちゃんが多いのでしょうか?
最初はよく見えていないですが、視力が発達してくると徐々にじーっと見つめたり、目で追ったりして楽しめるようになります。
パパ、ママが家事をしている少しの間、赤ちゃんが1人遊びできるアイテムになったりするので1台あると重宝します。
布絵本
布製の絵本にもさまざまな種類がありますが、新生児期から楽しめるのは振って音が鳴ったりガサガサ音がするなどの仕掛けがある布絵本です。
赤ちゃんの近くでめくったり、音を鳴らして見せてあげましょう。
自分で触ったりめくったりできるようになるまで長く楽しめるおもちゃになります。
手型・足型アート
写真だけじゃものたりない!手先が器用な芸術派のパパ、ママは手型・足型アートに挑戦してみてはいかがでしょうか?
赤ちゃんの小さな手型・足型をとって、顔や手足を描き加えることで動物や植物、好きなキャラクターに変身させます。
手型・足型のポイントは2つ。
1つはそのときのサイズを残せるように元の手足の形が分かるような加工を心がけること、もう1つは赤ちゃんが寝ているときにこっそり手型をとること。
起きている赤ちゃんは手に触れるとぎゅっと握り込んでしまいますが、寝ているときは比較的手が開きやすくなります。
一瞬ぎゅっとしてしまっても、そのまま待っていると力が抜けて開いてくるのでそのタイミングにささっと手型をとりましょう。
慣れるまでは難しいと思うので、大人が何人かいるときのほうが成功率もあがります。
遊ぶときの注意点
赤ちゃんと遊ぶときはどんなことに注意したらよいでしょうか?
激しく揺すらない
赤ちゃんの首の筋力は弱いので首はすわっていないですし、身体に対して頭は大きく重たいため激しく揺すられることで頭部に強い力が加わってしまいます。
表面的な外傷はなくても脳に重度な損傷が起こり、乳幼児揺さぶられ症候群を引き起こす可能性があります。
普通に抱っこして遊んだりあやしているだけでは起こりにくく、意図的に強く揺すってしまうと危険です。
赤ちゃんが泣いてしまってどうしたらいいか分からなくなってイライラ感じるときはちょっと注意。
無理して付き合い続けず、一旦抱っこから降ろして距離をとってみたり、他の人に抱っこを代わってもらうなどして深呼吸しましょうね。
強く撫ですぎない
赤ちゃんがかわいくて撫でまわしたくなる気持ちはよく分かります。
ですが赤ちゃんはとても弱く、とくに頭蓋骨はきちんと形成されていません。
頭のてっぺんの骨と骨のスキマのペコペコした部分は“大泉門”といって、狭い産道を通るときに頭の形を変形させながら出てくるためにゆるくできています。
1歳〜1歳半頃までには閉鎖しますが、それまでは頭を強く撫ですぎるのはやめましょう。
頭を洗ったり優しく撫でる分には全く問題ないので、怖がらずに撫でてあげてくださいね。
場所が分かりにくいときは赤ちゃんが強く泣いているときに頭のてっぺんを観察してみてください、泣き声に合わせてペコペコ動いているので分かると思います。
安全に注意しよう
赤ちゃんは身の回りの危険が分かりません。
自分の身に何か起こっても、自分で取り除いたり回避することもできません。
遊ぶときには赤ちゃんの安全に注意して、物を置いたまま目を離さないようにしましょう。
顔の近くにあるガーゼなども自分で避けることはできず、そのタイミングで吐き戻しをしてガーゼが濡れてしまうと口や鼻にピッタリくっついて窒息します。
授乳後はとくに気をつけましょう。生命の危険は身近なところに潜んでいます。
まとめ
まだ何も知らない純粋無垢な赤ちゃんは、身の回りの起こるもの全てがはじめての経験で新鮮なもの。
何か特別な遊びを用意しなくても、赤ちゃんにとっては些細なことでもよい刺激になるので難しく考えすぎず、「この世界のものを1つずつ教えてあげようね。」という大らかな気持ちで赤ちゃんと向き合ってみてくださいね。
それでも困ったときはルームツアーをしながら赤ちゃんにたくさん話しかけてみましょう!
コメント