子どものうちは予防接種の機会が多く、イヤイヤの対応に困っているパパ、ママは多いはず。
これからの季節はインフルエンザの予防接種も控えていて、数週間の間にあの大騒ぎを2回も…と思うと気が重たいですよね。
少しでも落ち着いて注射ができるようになるために、日頃からできることをご紹介します!
日常でできること
注射嫌いは残念ながらすぐには克服できません。
毎日じっくりと時間をかけながら恐怖心を減らしていきましょう。
病院ごっこで遊ぼう!
注射嫌いの子どもの多くは、そもそも病院が嫌い!
だって痛くて嫌なことされちゃいそうな気がしますもんね…。
なのでまずは楽しい雰囲気で病院でやることに慣れることから始めます。
おもちゃ屋さんにはさまざまな種類の病院ごっこセットが売られています。
子どもの好きなキャラクターのものなど、気に入って遊べそうなものを選びましょう。
子どもやぬいぐるみに患者さん役をやってもらい、パパ、ママがお医者さんになりきりましょう。
「お名前を教えてくださいね〜。」「今日はどうされましたか〜?」と大袈裟にしっかり演じてくださいね!
不思議なことに遊びのなかで注射をしても、子どもは嫌がる演技をしません。
何度か繰り返すうちに子ども自身にもお医者さんになってもらいます。
パパ、ママの真似をして上手にお医者さんを演じてくれるはず。
そして「お注射しますよ〜!!」と容赦なく注射を打ってくれます。
ここで、パパ、ママはさまざまな患者さんになりきります。
大人しく注射を打たれる患者さん、「嫌だ嫌だ!」と腕を振り回す患者さん、大泣きする患者さん…
そうするとどうでしょう?
子どもお医者さんは「動くと危ないですよー!」「すぐ終わりますよー!」と言ってくれます。
自分が注射をするときにどうしたらいいのか?を遊びのなかで学ぶことができます。
病院で必死に抵抗しているときは何も分からなくなってしまいますが、楽しい雰囲気で遊んでいる時間なら自分の行動を冷静に考えることができるもの。
病院ではどんな流れで診察をして、注射をして、帰るのか…という受診の見通しがもてることも子どもの安心に繋がります。
脅し文句はNG!
叱るときや言うことを聞いてくれないときに「病院に連れて行っちゃうよ!」「悪い子はには注射をしてもらうよ!」など
病院や注射をネガティブな意味で使ってしまっていませんか?
注射は罰ではないですよね、しっかり自分や周りの人の健康を守るためのもの。
そのため脅し文句のように使ってしまうと、子どもは病院や注射をより「怖いもの」「嫌なもの」と捉えてしまいます。
ネガティブな声かけは控えましょう。
準備できること
予防接種があることを伝えましょう
嫌がってしまうからと注射があることを内緒にして病院へ連れていくのは厳禁です。
遊びに行くと思ってお家を出たのに、騙されて着いて行った先が病院だったらパニックになりますよね。
子どもなりに心の準備をすることはすごく大切。
ただ性格や特性によって、事前に言ってしまうとより不安が増強してしまう子どもや心の準備に時間がかかる子どももいます。
いつ、どのタイミングで伝えるのがベストかは、パパ、ママがしっかりお子さんの性格や特性を見極めましょう。
「痛くない」はNGワード!
よく言ってしまいがちな「大丈夫、大丈夫、痛くないから!」といった声かけ。
これ、NGワードです。
だって痛いじゃないですか!!
嘘で安心させて「やっぱり痛かったじゃないか!」という経験はさらに注射嫌いを加速させます。
「痛いけど、3、2、1ですぐに終わるよ。」とポジティブな声かけを意識しましょう。
注射の必要性を伝えよう
なぜ注射が必要なのか?を子どもが理解できる言葉で伝えましょう。
「バイキンから守ってくれるんだよ。」とか「元気なときに病気と戦えるお薬を身体に入れておくと、病気になりそうなときに守ってくれたり、もし病気になってもひどくならないよ。」などと伝えてみましょう。
納得はできないかもしれないけれど、パパ、ママが言うことは素直に聞いてくれるでしょう。
難しいかな?と思う説明でも子どもなりに理解しようとしてくれます。
病院でできること
どうやって注射するか決めよう!
注射からはどうしても逃れられません。
ですが全て「されるがまま」の受け身状態だと子どもに選択肢がありません。
たとえば「診察室へはどうやって入る?歩いていく?抱っこでいく?」「椅子には1人で座る?抱っこにする?」「注射の間は動画を見る?」など可能な範囲で選択肢を用意してあげましょう。
「歩いていく」「抱っこでする」など子ども自身が選んで決めたことには、前向きに取り組めます。
自分で決めて、自分でがんばった経験を積んでいくことが重要です。
強く押さえつけすぎない!
もちろん腕を動かしたら危ないのでパパ、ママや看護師さんに押さえられてしまうことはあるでしょう。
でも注射が痛いのか、ぎゅっと強く押さえられすぎて痛いのか、よく分からなくなってしまいます。
大人の力には敵わないですもんね。
お医者さんごっこをしたり、子どもなりに心の準備をして覚悟を決めて予防接種に臨んでいるのです。
大きな声を出してもいいし、泣いてもいい。
たった1つのお約束は“動かない”ただそれだけです。
子どもの力を信じて、本当に危ない!と思ったときだけ力を入れて押さえましょう。
たくさん褒めて!
がんばったあとは、たくさん褒めましょう!
嫌なことに立ち向かい乗り越えたこと、そしてそれを大好きなパパ、ママに褒めてもらえたこと。
これを繰り返すことで子どもはどんどん強くなり、「次もがんばろう!」と思えます。
◯◯買って系のご褒美は、内容をよく考えてからにしましょうね。
これから先も受診や予防接種の機会はたくさんあるため、100均でシール1枚とかおやつ1つだけとか、健康やお財布に困らない程度に留めましょう。
まとめ
今すぐ実践できることがたくさんあったかと思います。
今年からは鼻の中にお薬を直接吹きつけるスプレータイプのインフルエンザワクチンも出始めたので、かかりつけのお医者さんとも相談してみてはいかがでしょうか?
(免疫不全や既往にぜんそくがある方などには向いていないワクチンのため、どちらのタイプを選ぶかはしっかりお話を聞いてからにしましょうね!)
子どもは遊びのなかで心のうちの本音を語ることがあります。
一緒に病院ごっこをして遊び、どんな思いで病院や注射と向き合っているのかを聞けるとよいですね。
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