妊娠中には避けたほうがよい食べ物がいくつかあります。
その理由も合わせて簡単にまとめました。
どうして食べてはいけないものがあるの?
妊娠は喜ばしいことですが、赤ちゃんは遺伝子的には半分“異物”。
そんな赤ちゃんをママの身体から排除しないように、妊娠中は意図的にママの免疫が抑えられてしまっています。
そのため普段は食べてもなんてことない食べ物に潜む病原菌にも感染しやすくなります。
万が一感染してしまってもママは大人なので軽症で済むかもしれませんが、予備力のない小さな赤ちゃんにとっては重症化してしまうことも。
また、おなかの赤ちゃんに影響してしまうので多くの治療薬も使えなくなり、治療の選択肢が狭くなります。
そうならないために、最大限の予防=食べないというわけです。
妊娠に気がつかずに食べてしまった!?気をつけてたつもりなのに間違えて食べちゃった!?ときも焦る必要はありません。
まずは冷静になって自分の体調に変化がないか観察して、気になるときはお医者さんへ相談に行きましょう。
避けたほうがよい食材は?
具体的に避けておきたい食材をまとめます。
生肉・生ハム
◻︎生ハム
◻︎ローストビーフ
◻︎ユッケ
◻︎馬刺し、鶏刺し
◻︎レアステーキ
生肉にはトキソプラズマ原虫が潜んでいることがあり、生や加熱が不十分なまま食べてしまうとトキソプラズマに感染します。
とくに妊娠中に初めて感染すると胎盤を通じでおなかの赤ちゃんに垂直感染して、流産・早産・死産や、重篤な先天性トキソプラズマ感染症として脳障害や視力障害などを起こすリスクがあります。
トキソプラズマは冷凍では死滅しませんが火を通せば大丈夫。
必ず中心部が70℃以上になるまで加熱しましょう。
加熱していないナチュラルチーズ
◻︎カマンベールチーズ
◻︎ブリーチーズ(白カビチーズ)
◻︎ゴルゴンゾーラ(青カビチーズ)
チーズにはリステリア菌が含まれていて、妊婦や高齢者など免疫力が低下した人は感染しやすく食中毒や重症化のリスクがあります。
リステリア菌食中毒になると流産や死産、おなかの赤ちゃんが髄膜炎や敗血症など重篤な感染症を起こす可能性があります。
チーズを食べるときは加熱加工されているプロセスチーズを選ぶか、ピザやグラタンなどのように75℃以上で1分以上加熱するようにしましょう。
ベイクドチーズケーキやチーズスフレ、チーズ味のおせんべいやスナック菓子などは加熱処理されているためリステリア菌の心配はほぼなし。
逆にレアチーズケーキやティラミスなど生洋菓子には注意!
生魚
◻︎寿司
◻︎刺身
生の魚介類には、チーズと同じくリステリア菌や、ノロウイルス、腸炎ビブリオ、アニサキスなどの食中毒を引き起こす細菌が潜んでいる可能性があります。
食中毒になると嘔吐や下痢の症状が出現し、妊娠中は下痢によって子宮収縮を起こすことも。
また、水分が摂れても嘔吐を繰り返すと脱水になることもあり、ママもおなかの赤ちゃんにも危険が及びます。
魚介類は栄養豊富で積極的に摂りたいため、生食を避けて、焼く・煮る・揚げるなど加熱調理をしましょう。
どうしても我慢できない!!というときは、新鮮なものを極少量だけに控えるのが安心です。
水銀を多く含む魚の過剰摂取
◻︎ミナミマグロ
◻︎クロマグロ(本マグロ)
◻︎キンメダイ
マグロなどの大きな魚は食物連鎖の過程でメチル水銀が濃縮されて蓄積しています。
通常であれば体外に排泄されますが、妊娠中は胎盤を通しておなかの赤ちゃんの脳細胞にダメージを与え、中枢神経の発達に影響がある可能性も。
胎盤は通常4か月頃にできるので、妊娠に気がつかずにそれ以前にたくさん食べていた場合でも赤ちゃんに移行する前には排泄されているでしょう。
しかしこれは完全NG食材ではなく、“食べ過ぎを控えればOK”食材です。
厚生労働省は水銀を多く含むお魚は1週間に80gまで、あとは他の種類のお魚を選んで食べてね、というガイドラインをだしています。
過度に怖がらず、量を調整しながら良質な栄養を摂りましょう。
生卵
◻︎卵かけご飯
◻︎半熟卵
◻︎半熟目玉焼き
◻︎温泉卵
◻︎月見つくね
卵にはサルモネラ菌が付着している可能性があり、感染すると食中毒を起こします。
サルモネラ菌は直接おなかの赤ちゃんに悪さをするわけではありませんが、サルモネラ食中毒になると激しい腹痛・下痢・嘔吐などの症状が出現します。
ママが脱水症状や子宮収縮を起こすと流産・早産に繋がる恐れがあるため、卵も充分に加熱すること!
レアなオムライスやすき焼きに生卵を付けてしまうなど、うっかり!がないように気をつけましょうね。
アルコール類
お酒は言うまでもなく完全NG!
おなかの赤ちゃんは肝臓が未熟でアルコールを処理できません。
胎盤を通じて赤ちゃんがアルコールに曝露されると、先天性疾患である胎児性アルコール・スペクトラム障害を引き起こします。
胎児性アルコール・スペクトラム障害は知的障害や学習障害、ADHDや記憶力の低下などを起こし、根本治療はありません。
専門的な療育や特性に合わせたサポートなど対症療法しかありませんが、妊娠中に完全に禁酒すれば100%予防できる病気です。
お酒好きなママには少ししんどいと思いますが、赤ちゃんのためにぐっと我慢しましょう。
また、パパや親戚などにお酒好きさんがいるときはきちんと事情を話して一緒に禁酒してもらったり、目の前で飲むのを控えてもらうなど協力をあおぎましょう。
カフェイン
カフェインも完全NGではありませんが、摂りすぎはNGです。
カフェインの作用により子宮や胎盤の血流を悪化させる可能性があり、赤ちゃんへ酸素や栄養が充分にいかなくなると発育不全(成長の遅れ)や流産、早産のリスクが高まります。
しかし世界保健機関(WHO)は妊婦の1日のカフェイン摂取量は300mg以下、欧州食品安全機関(EFSA)は200mg以下を推奨するとしているため、カフェイン摂取は1日あたり200〜300mg以下に抑えるのが安心ですね。
「カフェイン200mgってどれくらい?!」などの詳しい情報は別の記事でまとめていますので、気になったら読んでみてくださいね。

薬
食べ物・飲み物ではありませんが、口に入れるものとしては薬も気をつけたいところ。
服薬は市販薬や漢方、湿布なども含めて自己判断せずに、必ずお医者さんや薬剤師さんに相談しましょう。
妊娠中の薬との付き合い方の基本は“必要最低限の期間”で“安全な薬”を“飲む危険より飲まない危険が上回った”ときに飲むものと考えます。
できるだけ健康でいられるように、手洗い・うがい、マスクの着用など基本的な感染対策を行いましょう!
持病があって日常的にお薬を飲みながら生活している方でも妊娠・出産はできます。
お薬を飲みながら子育てしているママもたくさんいます。
これから妊娠を予定している、将来子どもが欲しい方はまずはお医者さんに相談してみるとよいですよ。
まとめ
思ったより避けたほうがいい食べ物の種類が多くて大変…大好物の制限がかかってツラい…など凹んでいるプレママも多いと思います。
でもどれもこれも、おなかの赤ちゃんが元気に育って、生まれてきてくれるためのもの!!
これを機においしくて健康的な食生活の見直しをしてみましょう。
うっかりを防いだり、いつでも見返せるようにスクショやお気に入り登録もおすすめですよ。

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